一般的には「コーラン」と表記され、そのように発音されるのがイスラム教の教典である。
サウジアラビア大使館とゆかりのアラブ・イスラーム学院のサイトによると、「クルアーン」と表記されているし、そのように聞こえる(
(アル=)クルアーン’al-qurān(u) )。また、
日本イスラム教会という、日本初のイスラム教宗教法人も「クルアーン」と表記している。つまり、アラビア語での「コーラン」は、発音的にも、ステイクホルダー的にも「クルアーン」と表記するのが妥当。
一方、英語的に表記し発音すると「コラーン」というのが最も近くなる
(出典: American Heritage Dictionary of English)。
以上のことから、イスラム教の聖典を日本語で表記し発音する場合には「クルアーン」とするのがもっとも原語に近く、どこかの知ったかぶりが主張するような「コラーン」というのはむしろ誤った英語読みに近いといえる。