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予防接種を骨抜きにしたのは

他でもないマスゴミ。100%ではないにしろ、その責任は重い。そんなマスゴミの感情的な非難に乗って責任回避に走った当時の厚生省の罪が一番重いが(通達一本で現場に相談せず)。

かつて日本では MMR ワクチン(はしか=麻疹、おたふく=流行性耳下腺炎、三日はしか=風疹の三種混合)接種を義務付けていた。しかし、「多発」(といっても1/1200ぐらい)の「無菌性髄膜炎」(診断根拠薄弱、しかも殆ど後遺症なく治った)を接種禍として大々的に報道したマスゴミ。ちなみに現在使用されているおたふく単味でも1/2000-3000 に「無菌性髄膜炎」は起こりうる。今で言うところのタミフルに対する報道姿勢よりもっとひどかった。予防接種によるメリットを無視してデメリットばかりを報道し保護者の恐怖を煽り「接種控え」を起こした責任は重い。そんな経過に全く触れずしていけしゃあしゃあと↓のような社説を垂れ流してんじゃないよ。

朝日新聞平成19年5月21日付け社説
「はしか―脱「輸出国」に本腰を

 新学年が始まったばかりだというのに、はしか(麻疹)の流行で休みになる大学や高校が相次いでいる。

 乳幼児がかかることが多い病気だが、15歳以上での前代未聞の流行である。

 はしかは、いったん免疫ができれば、再びかからない。ところが今回は、子どものころに予防接種を受けたのに、かかっている例が目立つという。

 予防接種で十分な免疫が得られなかったり、あるいは、免疫が弱くなったりしているらしい。ウイルスと触れる機会があれば免疫は強まるが、流行が減ってそれも期待できなくなっている。

 予防接種によって少しでも免疫があれば、かかっても症状が軽いため、出歩いて大勢の人にうつすおそれがある。高校生以上は乳幼児より活動範囲が広いことも、今回の流行の背景にありそうだ。

 はしかにかかったことがなく、予防接種も受けたことのない人、とりわけ流行地域の人はすぐに接種を受けるよう、専門家は呼びかける。はしか流行のピークは、ふつう4月から6月ごろにかけてだ。これ以上、広げないようにしたい。

 世界的に見ると、こんな流行がいまだに起こるのは、先進国では日本が例外的だ。南北米や欧州諸国、アジアでも韓国などは、国を挙げてはしか対策に取り組み、抑え込んでいる。患者がほとんど出ない「排除」を達成した国もある。

 日本でかかった患者が海を渡ることも少なくない。「はしかの輸出大国」として、米国などから迷惑がられている。

 2012年までに、日本を含む西太平洋地域でも、はしかを排除する。これが世界保健機関(WHO)の目標だ。できるだけ早く「輸出国」から脱却したい。

 はしかは、軽く考えられがちだが、決して油断できない病気だ。10日ほどの潜伏期間を経て、熱やせきなど風邪のような症状が出た後、赤い発疹が全身に広がる。1000人に約1人の割合で脳炎や肺炎を起こし、その約15%が死亡する。ごくまれに、脳に後遺症が残ることもある。

 ウイルスの感染力はきわめて強い。かかったら根本的な治療法はないため、はしかワクチンで免疫を得るしかない。

 まずなにより、予防接種を徹底させることだ。はしかを抑え込んだ国々では、十分な免疫が得られるよう、ワクチンを2回接種することになっている。

 厚生労働省も昨年度から、1歳と小学校入学前1年間の2回、接種することにした。流行を抑えるには9割以上の接種率が望ましい。昨秋の調査では、1歳はまずまずだが、2回目の接種率は悪かった。呼びかけを徹底させる必要がある。

 患者の発生状況を正確につかむことも重要だ。現在は、一部の医療機関から報告を受けるだけで、それから全体の患者数を推測している。全症例の報告が必要だと、岡部信彦・国立感染症研究所感染症情報センター長は強調する。

 政府はまず、はしか排除をめざす決意を示すべきである。」

自分たちがそのデメリットを過大に報道した罪を真剣に謝罪し、その上で二回接種義務付けを
主張したらどうなのかね。「予防接種を徹底させる」ためにはそうするしかあるまい。
by doopylily | 2007-05-21 09:13 | マスゴミという産業廃棄物


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