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拝啓 野口悠紀雄様

こういう手紙形式の記事って、社会科教師くずれのあの人みたいで嫌なんだけど敢えて問いたい。あなたは毒ギョーザ事件に関連する記事の中で、食料安保論・自給率向上論の高まりに対して分散輸入を推し進めるべきだと主張されましたね(「食料自給率アップより「分散輸入」を進めるべきだ」サンデー毎日2008.2.24号)。現状のように国際的な需給逼迫局面に於てはすでにその論は破綻しているのではないでしょうか。自分の国の食料費が上がらないように、食料の輸出を制限する。また、いわゆる新興国の人口増で必要な食料が増えている。そんな局面です。もちろん石油が止まれば現代の農業は成り立たないと思いますし、原油高の現在に於ては「国土が狭く資源に乏しい」わが国のアキレス腱にたどり着くわけで、その点はご指摘の通りだと思います。しかし食料よりはエネルギーの方がどうにかなりそうな気がしますし(あくまで楽観的予測ですが)、生物として必要不可欠なものですから、やはり自国のくいもんは自前で用意した方が賢明だと思います。

<穀物輸出>世界各国で規制の動き 価格高騰…食糧確保 [ 04月22日 20時37分 ]
毎日新聞社

”世界的な穀物の高騰を受けて、世界各国で輸出規制の動きが広がっている。食糧の安定調達を懸念する農林水産省は輸出規制に歯止めをかけるため、世界貿易機関(WTO)に対し、規制を事前に審査する制度の導入を提案する方針を決めた。

 小麦や大豆の国際相場は、バイオ燃料への転用・転作や、新興国の需要増加で高騰しており、食糧確保のために輸出規制を導入する国が増えている。中国は小麦やトウモロコシ、ロシアは小麦や大麦が対象で、農水省が把握しているだけで規制導入国は世界の11カ国に上る。”
by doopylily | 2008-04-22 23:18


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